善教寺
第20代住職 廣幡 勝祐 HIROHATA Masahiro Chief Priest of Zenkyo-ji Buddhist
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2014年ごあいさつ
約13年前、中国新聞洗心の担当記者より、明窓欄への原稿依頼がありました。何か新しい観点から原稿を書いて欲しいとのこと。
書いた内容は、<お寺とIT革命>。
その当時としては斬新なテーマでありました。この頃、ホームページを公開している寺院はそう多くなかったと記憶しております。
今では、私の生活において、インターネット無くては支障が出るレベルにまでなってしまいました。このままいくと、ネットに支配されるという、映画さながらの世界に突入するかも。便利さを享受しながらも、ある程度の自制心が大切になってくるのでしょう。
ネットに依存してしまうと、ますます人間関係が希薄になります。いつもスマートホン片手に、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)にアクセス。友達関係もSNSで構築。リアル(現実社会)な世界は面倒になり、バーチャルな世界へ逃避。面と向かっての会話は苦手になり、メールで思いを伝える人が増えてくる。
さて話を変えまして、昨今、法事を寺の本堂で勤める方が多くなりました。家の仏壇とは違い、寺の本堂での法事は、また良い雰囲気です。その法事の様式も、変わってくるのでしょうか。
近い将来、SNS(インターネット)上で法事を行いますので、〇月○日の〇時〇分に、ネット上にアクセスしてくださいという、そんな時代がくるかもしれません。
そうならないよう、人と人のご縁を大切にしていきたいと思います。
合掌