<住職レター 2014年4月>
暑さ寒さも彼岸まで。ようやく、寒さも緩んできたようです。
今日は、寂しいお知らせをしなくてはなりません。
善教寺境内の五葉松(ゴヨウマツ)、昨年より枯れ始めたことは、以前にも報告させてもらいました。栄枯盛衰、諸行無常…。樹の寿命なのでしょう。延命治療も効果は無いと診断されており、このまま枯れて朽ち果てるのを待つことこそ、五葉松に対して申し訳なく思い、お隠れ頂く決断を致しました。
彼岸の中日(3月21日)に、善教寺総代、仏教壮年会、仏教婦人会の代表にお参り頂き、お隠れ法要の読経を勤め、最後のお別れを果たしました。
私が生まれた時から、もう既にその場に鎮座し、雨風雪に耐え忍んできた、善教寺境内の五葉松。威風堂々とした様から、生き方をも教えて頂きました。樹の寿命とは云え、お守り出来なかった事は、申し訳なく思っています。
五葉松を、忘れずにいてくださいね。皆さまのご記憶に留めておいて頂けることが、五葉松にとっては何よりの供養かと思います。