<住職レター 2015年7月>
6月26日(土曜日)、善教寺本堂にて、安居会法要(夏の法要)を勤めます。
法事で時々、「あんきょかい」って、どういった意味があるのですか?と聞かれます。実は読み違いで、「あんごえ」が正しいです。仏教用語は難しいですね。
安居とは、梵語の雨期を日本語に訳したもの。雨期には草木が生え繁り、昆虫、蛇などの数多くの小動物が活動する。これらの小動物に対する無用な殺生を防ぐため、外での修行をやめて個々に活動していた僧侶たちが、一定期間、一カ所に集まって集団で仏法聴聞することを表します。
雨季だから、外での托鉢修業が辛かったのかな?と、私のような生臭坊主は思ってしまいます。
安居の修行中、手を清めるための、たらいに入ったお水に対しても、自前の手拭いでそのお水をすくい取るのだそうです。不衛生な水を綺麗にするため?ではなくて、その水の微生物を殺生しないためです。
安居会法要、お誘いあわせてお参りくださいね。