住職レター 2019年11月

<住職レター 2019年11月>

例年この時期に作成しております、来年の法要日程案内を兼ねた善教寺パンフレット、ようやく完成しました。納骨堂・御経堂・鐘楼堂の写真をリニューアルしたこと、気付いてもらえたら嬉しいです。そして表紙の写真は、親鸞聖人像(昭和49年建立)の迫力ある写真を使いました。この写真、一つの拘りがあります。親鸞聖人の御顔もとに、光が射している瞬間を撮影しました。朝日が昇る、そのわずかな時間に撮った写真です。数日間、ベストなタイミングを見計らっての瞬間です。善教寺へお参りされた時、この親鸞聖人像のご尊顔を覗き込むようにして、ご参拝なさって下さい。
そして令和二年の『今年のことば』は「愛別離苦」と致しました。今年は「諸行無常」、昨年は「南無阿弥陀仏」、一昨年は「浄縁」でした。
「愛別離苦」は「愛する人やものと離別する苦しみと辛さ」を表す言葉。この世に生まれた者なら、いつかは通らなければならない「生別や死別での苦しみ」を意味します。「愛別離苦」の痛みは計り知れず、おそらく精神的な観点から見れば、最も心がやせ細ってしまう「苦しみ」であるのかもしれません。
しかし、「愛別離苦」が生きる者すべてが背負う自然の道理であるならば、今生きているという瞬間に感謝し、今を生きることを大切にして頂けたらと思い、令和二年の『今年のことば』と致しました。

令和二年 善教寺法要案内パンフレットの表紙写真