住職レター 2019年 6月

<住職レター 2019年 6月>

衣替えする日、皆さんは、いつなのでしょうか?
以前ほど、この衣替えの日が、きっちりと定まっておらず、なんだか曖昧な感じで、いつの間にか衣替えをした…、という感じではありませんか?
おそらく、クールビズの習慣や、服装の個性化も影響しているのでしょうね。
私は、きっちり六月一日より、夏の僧衣へチェンジします。衣を替えた瞬間、急に体までも軽くなった感じで、とっても気持ち良いものです。
『え~、お坊さんも、衣替えするの???』って、思われた方もいらっしゃることでしょうね~。僧衣から袈裟、白衣、全て夏用があるんですよ~。お葬式の時に着用する七条袈裟にも、夏用があります。特に、この七条袈裟は、冬用と夏用では重量が全く違います。冬用は、ずしりと重く、動作もぎこちない感じ。夏用は、軽々として風を通し、何より軽快に動けます。法事用の五条袈裟にも冬用と夏用があります。そして意外に思われるのが、足袋にも夏用があること。この足袋ですが、夏用は薄地なので涼しく履けますが、そのため傷みも早い。気付くと、親指の箇所が破けています。破けるまで修業を積んだ…という証拠かな。

僧衣(布袍) 右が冬用 左が夏用

五条袈裟 右が冬用 左が夏用

夏足袋