<住職レター 2018年1月>
年末の風物詩となりました「今年の漢字」。今年は「北」でありました。今年の世相を表す漢字ですから、「北」なのでありましょう。
善教寺の「今年の漢字」は、「墓」です。「墓」で始まり、「墓」を思い、「墓」を考え、「墓」を案じて、「墓」ばかりに思いを巡らせた、そんな一年でありました。
各墓所にお参りした際、改めて他の墓に目をやってみましたが、なんと無縁墓の多い事でしょうか。中には、地震で倒壊したままの無残な墓もありました。このようなお墓を見ると、心が痛みます。
ここ数年、新しく善教寺門徒になられる方が増え、その方々にお墓を建碑して頂けたらと思い、善教寺墓苑を開山しました。しかし予想以上に、既存の立派なお墓を善教寺墓苑にお引越しされる方が多かったです。
自分が入るお墓について、家族みんなで話し合い、50年先、100年先を見据えて、お墓を建碑して頂けたらと思います。