<住職レター 2023年 1月>
年末にかけて、各門徒宅への報恩講参りが続き、その合間に年賀状を仕上げ、気付いたら大晦日となり、除夜の鐘を撞く準備です。除夜会が終わると、数時間後に始まる、元旦会の準備をして就寝。元旦の朝七時から、元旦会の読経。
この住職レターを書いている現在、外は大雪。ホワイトクリスマスになっているようですが、巷では、クリスマス寒波とのこと。明朝より法事が続く予定なので、これ以上の雪は降らないよう願っているのですが。
ふと、昨年の「除夜の鐘」撞きを思い出しました。とても寒かった記憶があります。確か、大晦日の朝、大雪が降り、参道の雪をほうきで払い除けていました。この度のクリスマス寒波のお陰で、今年の大晦日は、穏やかな気候になることを願っていますが、どうでしょう。
大晦日のことを除日(じょじつ)といいます。「除」という言葉には、古いものを捨て新しいものに移るという意味があり、心穏やかに新年を迎えようという願いが込められているようです。
煩悩の数が、百八あることから、一般的には、百八回、鐘を撞きますが、この辺は諸説あるようです。一年を表す月の数(十二)、二十四節気(二十四)、七十二侯(七十二)、それぞれを足した数だったり、四苦八苦(四×九と八×九を足した数)を表す数という説もあります。
何はともあれ、今年一年の感謝を込めて、『除夜の鐘』を撞きます。