住職レター 2015年10月

<住職レター 2015年10月>

私が小学生の頃、近所の友達と一緒に、近くの池や川へ釣りに行っておりました。しかし、父親に連れて行ってもらったことはありません。僧侶は殺生を禁ずの教えを守っていたのか、ただ単に釣り好きでなかったのか、今でも定かではありませんが…。
大人になってからの私は、僧侶だから釣りをしない…のではなく、釣りをするタイミングとご縁が全くありませんでした。ところが先日、小学生の息子が、「釣りがしたい…」と急に言いだして…。困ったのは私。釣り道具は持っておらず、どこへ行ったら釣れるのやら何も分からない。それから、釣り情報をインターネットで調べ、近くの海は安芸津ですから、現地の釣り好きの御門徒さん宅へ電話して、初心者でも釣れそうな釣り場情報をゲット。
先日、早朝早起きして、御門徒さんに教えてもらった安芸津の某釣り場へ行ってきました。釣り初心者ですし坊主の私だけに、ボウズを覚悟しておりましたが、なんとか1匹、ギザミが釣れました。釣り上げたのは息子。1匹だけでも大満足だったのは言うまでもありません。
その夜は、1匹のギザミを塩焼きにして、息子と分け合って食べました。ギザミの命を頂いたという、一番大切な事、息子に伝わったかな~。ナンマンダブツ…合掌。