今朝7時頃、蘭州駅に到着した。人生初、寝台列車というものを経験した。乗る前は、どうやって寝るんだろうか、消灯時間はあるのか、他人のいびきが聞こえてこないか、色々考えていた。
私が乗った寝台列車は4人ずつの個室になっており、北京在住のビジネスマンの男性と同室だった。蘭州まで仕事で行くという話をしていたが、お互い疲れていたのか、直ぐに就寝した。
しかし、疲れているはずが、列車が駅で止まる度に目が覚めて、熟睡した感じは全く無し。同室のビジネスマンとは駅で、「ツァイチェン(さようなら)」と言って別れた。
それにしても、不思議なことだ。普通に日本で生活していたら、このビジネスマンと会うどころか、お互いの存在すら知り得なかったのに、出会って会話をした。なにかの『縁』なのでしょうか。不思議だなぁ(相手は思ってもみないでしょうが)。



今日も、事前に観光ガイドブックでチェックしていたホテルに、先ず行き着いた。蘭州駅を降りて、徒歩1分のところにあるホテルである。部屋に入って落ち着くと、眠気が襲ってきた。今寝てしまうと生活が逆転すると思い、熱いシャワーを浴びて、眠気を覚ました。お陰で時差ボケしないですみそうだ。
街を散策しに出かけてみた。甘粛省の省都であるここ蘭州は、西安より小奇麗な感じがした。タクラマカン砂漠に近付き、黄砂の影響で埃っぽい街かと思っていたが、宝鶏や天水とは比較にならない、近代的な都市であった。観光地ではなく二百万超の人口を擁する中国北西部最大の工業都市なので、その辺の事情もあるのか、今までの街とは雰囲気が違う。といっても、新興都市という訳ではなく、二千年の歴史を誇る古都でもある。
面白いものを見つけたので、デジカメに撮った(デジカメの画像データ消失)。こんなバス、日本には走ってないと思う。2台連結して、しかもパンタグラフらしいのが付いている。という事はガソリン必要ないのか、だったら環境にやさしいだろうと、街を見ていて、いろいろ考え巡らせてみた。
こちらの生活リズムに、徐々に慣れてきているように感じ始めた、今日この頃である。



蘭州名物、牛肉麺〈蘭州〉
