<住職レター 2017年12月>
昔の善教寺資料閲覧シリーズ第3弾です。
前々号、前号で、ご巡教時の古い写真を見て頂きましたが、今号の写真、御手植え松の植樹シーンは、ご巡教のハイライトだったのではと思います。
この御手植え松の前を通るたびに、亡くなった祖母は、ご門主がご巡教に来られた時を述懐しておりました。それだけ、祖母の心に刻まれた、尊い記憶だったのでしょう。
お聴聞参りに来られる年配の方も、時折、この御手植え松を懐かしんで下さいます。昭和32年5月30日の勝如上人(大谷光照本願寺第23代門主)が善教寺へご巡教に来られた時、皆さん、まだ若かった頃でしょう。
今から約60年前に御手植えされた松、今でも、こうして立派に、ご参拝者をお迎えして下さいます。
これからも、この御手植え松を大切にして、先人の思いを次の世に伝えていけるよう尽力したいと、改めて思いました。