住職レター 2017年4月

<住職レター 2017年4月>

「暑さ寒さも彼岸まで…」とは、よく言ったものです。本当に、春のお彼岸を迎えると気持ち良く、毎日がワクワクウキウキしますね。と同時に、そろそろ田植えの準備で忙しくなられる頃でしょうか。加えて、お庭や田んぼの畦道に草が生え、草刈りに追われるようになりますね。
このお彼岸中、法事に参勤し、続けてお墓へお参りすると、皆さん口々に、今後が心配だと言われます。今までは、敷地が広かった故に、夫婦墓をそれぞれ建碑し、家によっては約十基も並ぶ墓があったりします。この墓を今後も管理していくのは大変だろうな~と、他人事ながら、いつも心配をしてしまいます。
お墓の問題も心配ですが、ここ数年、葬式のあり方も大きく変わってきました。家族葬(近親者のみで執り行われる葬式)が増え、近所の方でさえも、その家の方が亡くなられた事実を知らなかった…と言われることもあります。通夜葬儀も、今ではほとんど、葬儀会館等で勤まることが多くなりました。
月忌参りの時、ある家の90歳を超えたおばあちゃんが、私に一言、「私の葬式は家でしてもらいたいんよ…」と。
お墓のあり方、葬儀のあり方、今一度、ご家族皆さまで、よくよく話し合ってみて下さいね。