住職レター 2024

3月                                     

 毎年二月十一日(祝日)、善教寺門信徒世話人代表による総会(懇親会)を開催してきました。いつ頃から開催してきたか定かではありませんが、江戸時代後期頃から、近隣の門信徒総代を寺に招いて懇親の酒宴を開催してきたと、祖母から聞いたことがあります。私が住職を継職した時は、善教寺世話係会という名称でした。現在は、善教寺護持会となっています。

 コロナ禍になって過去3年、善教寺護持会総会(懇親会)は開催できませんでした。対面での開催が出来ない間は、書面決議による総会を開催。この度、ようやく、以前と同じように護持会総会を開催することが出来ました。

 参加者の皆さまを見て、まず思ったのが、世代交代していること。三十年前の世話係会では、二世代離れた祖父世代の方々ばかり。コロナ前は、父親世代の方々が多く、ようやくこの度、世代が近くなり、なかには私よりも若い方が参加して下さいました。

 護持会総会終了後、本堂廊下の階段にて記念撮影をして、その後、庫裏に移り、酒宴を開催。

 コロナ禍で、人と会わない、人と距離をとる、会食時もアクリル板を設置して黙食、こんな感じが長かったせいか、人の温かさ、心のぬくもりを余計に感じました。

護持会会長の石原総代による開会挨拶
本堂廊下にて集合写真
2月

 善教寺法要案内パンフレット(令和六年版)、ようやく完成しました。このパンフレット作製、私にとっては、良き区切りのような思いであります。「よし、また今年も、頑張ろう!」みたいな。

 パンフレットの表紙タイトル、ここ数年、『苦』のシリーズでした。令和二年版『愛別離苦』、令和三年版『怨憎会苦』、令和四年版『求不得苦』、令和五年版『五陰盛苦』。

 約二千五百年前、お釈迦様が三十五歳で仏のさとりを開かれた、その第一声は「人生は苦なり」でした。人生の苦しみを「四苦」、生苦・老苦・病苦・死苦、それに前述の四つの「苦」を加えて「四苦八苦」と説かれています。そろそろ、『苦』から解放されても良い頃かな?と。

 令和六年版から七高僧シリーズとなりました。先ず、第一祖の龍樹菩薩。西暦百五十年~二百五十年頃の、インドの高僧。親鸞聖人は龍樹菩薩を七高僧の一番最初にあげて尊敬され、仏教では、お釈迦さまに次いで二番目に偉大な方です。

 表紙の写真は、善教寺本堂に掛かる、七高僧の掛軸。一六九一年(元禄四年)、本願寺より拝受しました。一九九八年(平成十年)に、表装を修復。お軸の各所に、折り目のような跡が残り、文字は薄くなっています。それだけ年代物だという証でしょう。

 『七高僧シリーズ』と題して、これから七年かけて、善教寺法要案内パンフレットの表紙タイトルとしていきますので、今後を楽しみにしておいて下さいね。

善教寺パンフレット表紙写真
1月

 善教寺の報恩講は、十二月二日(土曜日)、無事に勤め終えました。コロナ禍になってから、法要時間を短縮し、お斎(報恩講式精進料理)は取り止めてきましたが、ようやく、今年から、従来の形式に戻しました。ただ一点だけ、お斎(報恩講式精進料理)を、発展的に変更した形式で提供。きっと、参拝された皆さまの中には、お斎を頂きながら、違和感を覚えられたかもしれません。ご寛容ください。

 今までは、お膳に汁椀、小鉢を並べ、煮しめ、白和え、お汁、ご飯に白菜の漬物でした。今回から、皆さんが大好きな、カレーライスに変更。お寺で、カレー???と、怪訝に思われたかもしれません。なぜ、カレーライスにしたのかを説明しますと長くなりますので、時代に応じて変化させたと、一言だけ申し上げておきます。

 今回のカレーライス、『報恩講カレー』と命名させて貰いましたが、お接待係の世話人さんが、前日から精進で出汁をとり、全くお肉を使わずに作って下さいました。いろいろ考え、かなり手の凝った、『報恩講カレー』であった訳です。

 法要講師の住職さん、そして、出勤された近隣の法中住職さんにも、『報恩講カレー』を食べて頂きました。おかげさまで、皆さんから大好評でありました。

 来年の善教寺報恩講にお参りされ、『報恩講カレー』を、ぜひとも味わってみて下さいね。

法中住職出勤
報恩講参拝の皆さま
庫裏で報恩講カレーを食べました